n63girl's diary

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ごく個人的なこと

ミッドサマー

「ミッドサマー」(アリ・アスター監督)を観てきた。

観ることになった決め手は「いい意味で最悪だった」という感想を見たからだ。好物の匂いがする。

絵面はきれいで明るくて、これに惹かれて興味を持つ人もいそう。そして内容がひどいというギャップもこんなに話題になってる理由なんだろうか。

 

ホームページはこちら。

https://www.phantom-film.com/midsommar/sp/

 

しかし、観終えた今となってはどうしてこんな作品を大勢の人か観にいくのか理解できない。観に行った劇場は満席だった。次の回も売り切れてた。は???みんなそんなに精神をすり減らしたいの?????あほなの?????

 

 

以下、ネタバレしない感想

 

 

ミッドサマー(midsommer)というのは夏至、または夏至祭という意味だ。

主人公ダニーとその彼氏クリスチャン、クリスチャンの友人たちが共に彼らの博士論文の調査のためにスウェーデンの奥地の村で90年に一度開かれる夏至祭に赴く。夏至の時期は太陽が一日中沈まない白夜の時期。一日中青い空のもとで豊かな緑と花が咲き乱れる美しい景色です。そんな村でいろんなことが起こるのですが、そのせいでこの映画はR15+指定です。

 

この映画がホラーだとかホラーじゃないとか言われてますが、個人的にはホラーというには怖くなくホラーじゃないというには怖いと思った。びっくりもしたし、音楽も映像も不穏なシーンが続くことはある。けど後で何か特定の出来事が怖かったり夢に見たりするほどではないかな。

 

ただしグロい。でも実はグロよりも個人的にこたえたのはエロシーンでしょうか。あれは酷かった。最も胸糞悪いのはあの濡れ場でした。

グロ耐性はあるのでまあ大丈夫だった。何回かグロいのですけど、内臓が露出するのとかは平気なんだな。それを見る人の反応とか、そこに至る過程とか、暴力性の発露のほうが苦手だった。まあ概ね許容範囲でした。

 

作中ほとんど胸糞悪い状態で進みます。手汗が止まりません。精神がごりごり削られていくのがわかるようです。

ですが見終えた後は、爽快というのか、わたしは笑いが止まらなくなっていました。この映画、ずっとダニーの一人称視点で描かれますが観る時もそう思って観たら楽しめるんじゃないだろうか。終盤になるにつれダニーには変化があります。そのダニーの様子が肝ですね。

 

あと個人的には音楽とダンスもツボでした。スコティッシュってアイリッシュと近いのかな。生演奏にのってみんなで踊るシーンで流れてた音楽は作品の雰囲気に沿って怪しげな旋律ではあったけどリズムはケルト風のダンスチューンでテンション上がりました。楽器は大きいバウロンみたいな太鼓とか、フィドルとか、あとニッケルハルパは見えた!

 

 

わたしはこの作品は好きです。好印象です。

もう一回観てもいい。ただし疲れていない時に…(笑)

個人的によかったポイントは、たぶん多様な在り方を認める、異なる文化を許容することあるいは許容することなどできないという主題ですね。ネタバレになりそうなのでこの下で語ろうと思います。

 

 

 

 

 

以下ネタバレ含む話

 

 

 

 

 

 

 

 

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映画が伝えたかったメッセージは何か、結構考えながら観るのですけど、この映画に関してはひとつに定まらないように思います。見る側に委ねられているというのか。それで見た後なんとなく映画の全体像がつかみどころなく感じられたのかなぁ。

 

どうして良いと思ったかで言うと、やはりダニーがあの村に帰化することがダニーにとっての幸せだと思われたからです。

村の風習は常識的に考えたら異様なものです。村全体が家族として機能していてプライバシーは無さそう。生殖の相手はえらい人が計画し決める。時おり意図的な近親相姦によって異形児をつくり出し聖書を書く役割を与える。老人は72歳になったら自ら命を断つことで一生を終える。その時に死に損なうのは悲しいこと(?)であって死に損なった人には村の人間がとどめを指し、安堵するのだ。

 

ダニーはアメリカでの生活で疲弊していました。家族を亡くし恋人関係もうまくいかず、彼女自身も情緒不安定でひどいあり様です。

ですが村に行き祭が進むにつれて、ダニーはそういったしがらみから解放されてゆきます。ダニーの苦しみの叫びも喜びも村の人々が共有し、彼女と呼応します。ダニーにとっては救いとなった出来事だったに違いない。

我々には受け入れ難いものがダニーにとっては救いとすら受け取れる。こんなにも違うものがある人にとっては普通であるということが面白く感じられました。

 

 

あとペレの話。この話の中で彼が一番悪い。

友人を村にリクルートした、つまり生贄を仕入れてくる役を務めたわけです。彼は大学にいた期間もこの祭りのために友人を選んでいたのだろうか。

村はあまりに閉鎖的なため遺伝的に均質な集団になりやすくなります。そのため定期的に外部の血を取り入れる必要がある。そのために90年に一度外から人を招いて村の人間との間に子を持たせるのだ。

 

これは考えすぎかもしれないのですが、ダニーを村へ連れて行ったのはペレなんじゃないかとも考えました。ダニーがスウェーデン行きを決めたきっかけには彼女の妹の自殺と巻き込まれた両親の死がありました。もし、最初からペレがダニーをメイクイーンとして仕立てるために連れて行ったのだとしたら?ペレがダニーの家族を殺害した可能性があるのではないか。

 

ただ重要なのは、ペレにとって村のために外部の人を連れてくるのはあたりまえのことだろうということだ。彼にとって、彼らホルガ村の人たちにとってはなんら悪いことではない(はずである)。もちろん処罰や生贄のために人を殺めることも。

 

もしあの村に生まれていたら、あたりまえに夏至祭を遂行するだろうか?

きっとするだろう。

 

 

最後、ホルガ村に同調し始めたダニーは村の人と不誠実な恋人クリスチャンのどちらを生贄にするか2択に迫られ、クリスチャン生贄に選びます。死ねというわけです。ダニーは以前からクリスチャンの態度に不満を溜めていたし、クリスチャンが村の女性とあれなところを目撃してから心が決まったのでしょうね。

それが達成されて炎の中のクリスチャンを見てにやっとするダニー

最高でした。

 

監督は自身の失恋をこの映画に昇華したそう。

監督怖すぎでは(笑)最高か

 

 

お家でできるホットドリンクアレンジ集

最近寒いかつ家にいることが多いです。

するとよく温かい飲み物を飲むわけですが、

ふと思いついていつものホットミルクにブランデーを入れてみたらめっちゃ美味しいではないか...!

ということでいつものホットドリンクのレパートリーをご紹介します。

なお、コーヒーは体に合わなくてあまり飲めないので少なめです。ご了承ください。

 

大きく分けて

1. インスタント

2. 茶葉のもの

3. 牛乳ベースのもの

の選択肢があります。

 

1はまあいっか。カフェオレとかはちみつレモンとか色々ありますよね。疲れてるときのスイスミスはおいしい。

 

2です。お茶です。

現在我が家にはほうじ茶、紅茶 (ダージリン)、緑茶があります。ティーバッグならリプトンの紅茶とか、ルイボスティー、ミントティー韃靼そば茶かな。

それぞれの淹れ方でそれぞれいただきます。飲めるコンディションなら紅茶が好きですね。カフェインを摂りたくない時はルイボスが好きです。ルイボスティーを教わって以来気に入ってます。フレーバーティーがよく似合うのもよい。

 

3にいきましょう。さてここからが本題です。

2の茶葉たちをそのまま飲んでも良いのですが、アレンジするのもいいですよ。

美味しさに全振りしているので手間がかかることがあります。

 

ロイヤルミルクティー

王道ですね。濃く淹れた紅茶とミルクを合わせる方法もありますが、煮出しを個人的にはおすすめします。手間はかかるけども。

 

材料:牛乳 / 紅茶 / 砂糖 (はちみつ置換可) / (スパイス ; シナモン, クローブ)

1. まず牛乳を鍋で沸騰直前まであたためます。

2. お好みで甘くしましょう。

3. いつもより多めの茶葉を入れ蓋をして、

4. 絶対に沸騰させずに5分保温します。

沸騰させてはいけません。せっかくの牛乳のタンパク質成分が膜になり鍋底の沈殿と化してしまいます。いけません。見守るのです。沸騰直前をキープします。

 

茶葉を濾しながらカップに注いで完成です。紅茶の味が香りがしっかり出てコクもある美味しい飲み物ができます。お好みではちみつで甘みをつけてもいいです。

 

それからチャイもよいです。煮出しのチャイを出すお店が井の頭公園のそばにあるのですが、セイロンの茶葉を使うと近い味が作れます。

最初から牛乳にたっぷりのシナモンとクローブ (うちには無いのでミックススパイスであるところのガラムマサラで代用) を加えます。量は適当だけど多めがよいでしょう。

 

◯抹茶ミルク

紅茶に飽きたら抹茶です。優しいお味の抹茶ミルクいきましょう

 

材料:牛乳 / 砂糖 / 抹茶

1. 抹茶と砂糖を合わせる

2. ごく少量ずつお湯を加え、均一なペーストにする

3. 少量ずつ牛乳を加えのばす

4. あたためる

 

抹茶はとてもダマになりやすいので注意です。なんならダマにならないようにするのは不可能なレベルです。

茶筅があればいい感じに混ざるかなあと思ってはいる。かつて泡立て器を使ってみたり、容器に入れてシェイクしてみたんですがだめでした。

味はおいしいです。

 

◯ホットコーヒー牛乳 (?)

カフェオレもいいけどコーヒー牛乳も違った美味しさです。

 

材料:牛乳 / 砂糖 / インスタントコーヒー (カルーア)

1. 粒のインスタントコーヒーを控えめにカップ

2. 砂糖をお好みの量

3. 少量のお湯でとかす

4. 牛乳を加えて電子レンジであたためる

 

手軽です。

まって、もっと手軽にできるんじゃない?甘くてコーヒーが入ってる、そう、カルーアを入れたらどうだろう!

 

1. ホットミルクをつくる

2. カルーアを加える

ホットカルーアミルクです。やる時はカルーアは牛乳を温めた後に入れましょう。アルコール飛んでしまうので。え、昼間飲む想定なんだから飛んだほうがいいって??

 

アイリッシュコーヒー

これほんと好きなんです。好きなんですがなかなか材料が揃わなくて家で飲めることは少ないですね。メニューにあったらつい頼んでしまう悪魔の飲み物です。

 

材料:コーヒー / 砂糖 / 生クリーム(八分立て) / アイリッシュウイスキー

1. コーヒーを濃いめにいれます。酸味の少ないのがおすすめかな。

2. 砂糖、ウイスキーを加えて混ぜる。

3. 生クリームを好きなだけのせる

 

ウイスキーの量は一杯あたり30mlくらいを目安にどうぞ。アルコールとコーヒーの香りと生クリームと甘いのが大変よく合うのです。ウイスキーは詳しくないけど、アイリッシュウイスキーじゃないと違うものになりそう。

 

◯ブランデーミルク

これはお菓子作りをしていて思いついたやつです。後で調べたらこういう飲み方もされるらしい。最近発見したのでこれからもっと美味しいのを開拓したいところ

 

材料:牛乳 / 砂糖 / ブランデー / (バナナ)

1. ホットミルクを作ります

2. ブランデーを加えます

 

以上!ホットミルクの香り付けだと思ってください。

ミルクとブランデーって合うんですね。うちには無いのでわかんないですがラム酒もいいらしい。

 

これは今日発見したやつなんですが、バナナがいい仕事します。

もともとはパウンドケーキにブランデーを入れるとおいしいというところから発想してるんです。そしてパウンドケーキといえば、バナナも合うのでは?と思い作ってみました。

1. 普通にバナナミルクをこしらえます。ジューサーでがーっとやるだけです。

2. ブランデー30mlくらい投入!

.......めっちゃ美味い!!

もうこれはホットドリンクではないけれど(笑)

 

 

今後の展望としては、アルコール入りドリンクの美味しさに気づいてしまったのでレパートリーを増やしたいですね。特にブランデー。ホットチョコレートに入れたら神の飲み物になる予感がします...!チョコレートは常備してないので、手始めにスイスミスにブランデーを入れてみよう...

 

※追記

スイスミスにブランデー入れるの、大変美味しかったです。やはり神でした。

飽きる趣味と続く趣味

飽き性なのですが、比較的続いているのが音楽です。8年?やってる。

でも離れていた時期もあったし、続けようと思わなければなかなか続くものではないと思うのです。それは音楽だから続いたのではなくて、たまたま音楽において続けることがうまくいったという感覚です。

 

何かするときに、最初は自分の興味だけで走ってゆけます。この期間がせいぜい1,2か月。長くても半年くらいでしょうか。

せっかく何かに取り組んでも、その長くても半年の期間でやめてしまうことが多いのですよね。

 

でもそうやってひとしきりやって一定の満足を得てしまった後、まだ続けられたり時間をあけて始めることがある。

そこには続ける努力すればとか適正とかじゃなくて、外的要因が必要かなと思っています。

 

ひとりだとできなくなります。

英伝は3か月もたなかったですね。競プロもゆるく長くやってたけど最近下火です。

こうやって終わっていきそうな趣味たちですが、誰かと話す中で疑問に思うことが再発見できたら、きっとまた復活します。

けれど銀英伝は誰の紹介でもなく観たし観てる人も少なかった。競プロは始めるきっかけになったひとが競技から遠のいてしまって、プログラミングの話はするんですが競プロには帰ってこれずにいますね。

 

音楽はどうだったか。

理論のことをあーだこーだ言える環境があった時期は理論のこともやってました。いま演奏のことが話せるからよく考えます。あとは合奏でうまくいかなくて悔しいから練習するとか。

そういう外的要因に左右されっぱなしです。

同様にして、楽器を弾くことで家族から疎まれてたらやらなくなります。そんなことして何になるの、またやるの、うるさいなぁって意図がチラついて見えてしまったからやらなくなってた。

 

だから、続けようと思ったら環境を整えなくてはと思うのです。やりたいことを応援してくれる人のそばにいることはきっと力になります。応援以上に興味を持ってよき話し相手になってもらえたらもっと良いです。その人自身もそれに取り組んでいたら最高です。ライバルはいつだってほしいですね。

 

自分の意思で変えられるものは多くないですが、環境を整えることはできると思っています。

 

就職先を決めました。

いちばん恐れているのは内容に飽きてしまうことなのですが、そうならないように、うまく努力したいところです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のアニメシリーズ全13話を一気見しました。

 

京アニの事件の時に話題になってから気になってはいたんですが本編のほうをやっと見られました。やっぱり京アニの作画はよいですね。あと映画みたいな画面でした。本当の映画ならもっと暗い色味にしそうだけど。それから、人の心の動きが丁寧に表現されていて素敵でした。ほんとすごい。

 

で、内容なんですが例によってうまく語れないのであくまで感想です。

 

このアニメ、1話からずーっと泣かされました。毎回感動させにくるんだもの。そういう意味で見るのがたいへんだった(笑)

 

とはいえ普段ならわたし自身はそんなに涙もろいほうじゃないと思うんですよね。今回も個々のストーリーはよくある恋愛や親子愛やらを題材にしたものでしたし。わかりきってるから飽きてしまってもおかしくないのに、そうならなかった。つい引き込まれてしまうのがこの作品のすごいところかなぁと思います。

 

それにしてもこんなにもこのアニメ見るのがたいへんだったのって、見る側がこれまでに経験してきたライフイベントによるところが大きいような気がします。

作品の中では毎回いろんな形で人を愛し愛されることが描かれますが、それが他人事のうちはおもしろくないですよね。ヴァイオレットエヴァーガーデンでは各話完結型で、メインに描かれる人が話毎に変わるので、キャラに思い入れることはしにくいと思います。

キャラに思い入れないのに他人事じゃなくなるとしたら、見る人自身の中にあるものが頼りになるんじゃないか。ストーリーの中に現実で経験したことと重なることがあるから、その時のことが思い出されて心動かされるのではないか。と、個人的には感じていました。

 

 

あとは手紙を書くことについて考えました。

手紙って書く人にとっても受け取る人にとっても大きな意味を持つように思います。

最終回かな、ヴァイオレットが初めて自分の手紙を書きました。でもそれは宛名の人には届きようのない手紙です。届かないのに書いてどうするんだろうと思わないではないですよね。

けどその手紙は宛先の少佐のためではなくて、ヴァイオレット自身のための手紙だったんだろうと思います。伝えたいことを考え、言葉にして記すことで彼女自身の心境の変化に気づけたのかなと。

 

届くはずのない手紙を書く行為って、火葬場の灰になることがわかっているのに棺にものを入れるのと似てる。

 

 

あと最後に、

人の生き死にという重大なことを「言えなかった」なんて理由で隠すのは最低じゃないのか。

言えないだとか悲しませたくないなんてのは言う側の都合であって、知らされなかった本人はどうなんですか。嘘をつかれていたことによって余計に傷つくんじゃないか。作中では触れられていなかったのであれですが。見ててひやひやしてました。

 

 

見るのが大変なので2度は見なくていいかなと思ってます (笑)

が、始終画面が綺麗で視線を持っていかれたよい作品でした。

時は何を解決するのか

かつて親しい人を亡くしたんですが、それで時々言われるのが「時が解決してくれる」というセリフです。
心理士の人に言われた。友人にも言われた。妻を亡くしたという人もテレビ番組で言っていた。

 

 

でもどうしても腑に落ちないのです。時が解決するってどういうことなんだろう。

 

 

時間が必要だと言いたいことは理解してる。世の中時間がかかることは沢山あるから。カップラーメンを作る3分間とか、新宿から渋谷まで移動する電車の時間とか、子どもが大きくなるまでにかかる時間とか。

 

でもカップラーメンができるまでの3分間をじっと待っていられるのは、3分間待てばいいことがわかっているから。さらに、その3分間にお湯が乾麺に浸透して柔らかくなるという過程を知っているからだ。できれば待ちたくないし、待ち時間を短くできるならそうしたい。

 

 

話を戻して、大切な人を亡くしたショックから立ち直るためには時間がかかるということについてはどうだろう。


まず、どれだけ時間がかかるのか全くわからない。それは数ヶ月なのか数年なのかはたまた一生かかるのか、そんなオーダーすら不明。
それに、私はその間何を待っているのだろうか。あるいは自覚なしに何かを蓄積していて、それが充分になった時に立ち直ったと言えるのだろうか。全くわからない。

 

そんな訳の分からない時間を過ごさなければならないと、彼らは言っているのだろうか。


私は何が起きているのか、何をしたらどうなるのかを知っていたい。たとえカップラーメンができる3分間を短縮することが不可能だとしても、短縮できないということを知っていたい。もちろん、その理由も。

 

私がいまこうして苦しんでいるのは、どうして?
どうしたらいいの?いつになったら元の生活を取り戻せるの?


人の死を受け入れられないことがわからない。わからないことは苦しいです。

 

それでも皆言うのだろうか、「時が解決する」って。

 

 

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以上、いつか書いた文章 (一部改変) でした。

今になって思えば、時間をかけて人間関係やらの空白が少しずつ埋まってゆく過程という意味合いが大きいように思います。でもまあそんなことは過去にもわかっていた。

 

発言する人にしてみれば大した意味はないか、むしろ慰めのつもりかもしれない。

しかし当時の私には無責任だと感じられたらしかった。

時間的なゆれが気になる話

何か本で読んだり人から勧められたり演奏会のプログラムにあったりした知らない曲を聴くことが結構あります。それで室内楽やらオーケストラやらいろいろ聴くんですが、どうもソロピアノに苦手意識がありました。

 

よくよく考えてみると無伴奏ソロの演奏全般的に得意でないような気もします。ギター然り、ヴァイオリン然り。

 

なんでかというと、たぶん時間的なゆれ、アゴーギクの効いた演奏に慣れていないことが大きな要因かなと思っています。だって和音は勝手に分散和音にするし、拍は大きく伸び縮みするし、そもそも知らない曲だし、ついていけないじゃないですか(笑)

ちなみによくある伴奏がかっちりしていて旋律が揺れるタイプの演奏ならついていけないってことがないので安心して聴いていられます。

 

しかし最近ギターを聴くようになって、ついでにたまたまピアノを聴く機会が多かったこともあり、慣れてきた気がします。

 

ここからは推測ですが、いままで合奏やアンサンブル中心に演奏してきました。そうすると、パート内で合わせたり、パート間で整合性を保とうとしたらあまり極端なルバートはしにくくなりますよね。普段は指揮者に任されている部分も大きそうです。

でもソロならその必要がない。ひとりの裁量でやりたいようにしやすいのかなと思います。時間的なゆれも表現のツールとして選択しやすい。

 

いや、逆にアンサンブルでのルバートってどんな例があっただろう。普段は注意していないだけで使われているだろうか。でも無伴奏チェロ組曲を弾く時によくされるようにある音がもとの音価の2倍くらいに引き伸ばされるみたいに極端なことってあまりされない気がする。フレーズの間や音楽の流れが変わるところでは揺らしがちですけれど。

 

あとは演奏する曲の時代背景にもよるんでしょうね。ロマン派のことが書かれた本を読んでて (これ、おもしろいです)、曰くテンポやリズムにはかなりの柔軟性があったということです。現代では楽譜通りに演奏することが当たり前に思えますが、装飾音やテンポやアーティキュレーションに結構な自由度があって、演奏者に任されていたようですね。リズムの柔軟性の例としてE.グリーグユーモレスク Op.6-2が載っていて (画像)、譜面は付点8分+16分 (3:1) なんですがグリーグ本人による演奏時には三連のリズム (2:1) にされてたらしいです。われわれのリズムへのこだわりはなんだったのか (笑)

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Grieg_Humoresques_Op_6

 

そういうわけで最近は時間的なゆれに注意して演奏を聴くことをしようと思っています。

指揮者がいる音楽は客席側から指揮が見れることで音楽がわかりやすく感じられますよね。今後はわかりやすくなくても聴けるようになっていきそう

ひまな時には大抵ギターを弾く話

ひまです。

言ってみればこの2,3年だいたいひまで家にいることには慣れました。ひまな時に何しているんだろう。ひまなのでだらだら書こうかな。

 

ひまなときにやっていることっていろいろあります。ここ数年でいうとギターを弾き始めました。

 

クラシックギターが家にあるんです。たぶん中古で買ったら数千円とかの安いやつだと思うんだけど。河西寛さん?て名前がラベルにある。

ピッチは一応あってます。弦高も6弦で4mmくらいですね。高めなのかな、けど一応弾ける代物ではあると思います。

 

そんなにまじめに弾いてなくて、最初はもっぱらポップスの音源流しながら伴奏つけて遊んでました。あとは歌ってみたりとか。そのためコード譜が読めるようになりました。

近年ではだんだんクラギ的な扱いがわかってきたのでちょっとしたメロディも一緒に拾えたら拾います。

弾くのにお気に入りの曲でいうと星野源さんの「SUN」とか、斉藤和義歌うたいのバラッド」とかは楽しいです。

 

ここ一年くらいかな、クラシックギターらしい曲もやってみようとしています。

最初は青木一男さんてギタリストのひとが公開してるネット教室という名のフリー教材をやってました。

webページはこちらです。ですがYahooジオシティーズのサービス終了に伴って見られなくなっちゃったんですよね。

 

それからカルカッシのエチュードからなぜか1, 2, 6, 7番を覚えてルーチンでやるようになりました。選び方に意図はなくて、聞き覚えがあったやつとか楽譜読むのが簡単そうとかそんな理由です。笑

この間これをコンサートで聴いてきたんですがかなりエキサイティングでした。演奏することもできるのか、という驚きもあったし。

次は16番をやるつもりです。なんとなく。

 

曲はというと...最初に弾けるようになったのはたぶんこれまたカルカッシの「狩りの歌」Op.59-38 だった。先の青木先生のやつで紹介されてた曲です。

www.youtube.comこれの何がよかったって、青木先生が右手左手ともに運指を振ってくださってて、しかもタブ譜も併記されてたことですね。いや譜面読むのに慣れないうちは読みやすいって大事ですほんと。楽器を弾くことで精一杯なら楽譜くらいは読みやすくてもいいじゃないですか。

 

 

次にやったのがタレガの「lagrima」でした。何番だっけ、有名だからいっか。

音とってからいろんな演奏聴いてますがテンポはゆっくりめ派です。手元の譜面はLento表記ですね。繰り返しがあるしもっとすっきり弾きたいという気持ちもわからないではないですが。

 

次ですがソルをやりたいなーと思ってます。エチュードの月光が有名なんで練習してみてるところ。

 

最後に思い出しましたが、簡単なギター譜をと思った時にマンドリンとの二重奏曲集がいいのでは!と思い弾き漁っています。ときめきのマンドリンって本です。いわゆるイタリアオリジナル系の曲が収録されています。

マンドリンではこれ初見の練習になりそう!という建前で弾いてたやつですが、マンドリンよりギターのほうが往々にして簡単なんでちょうどよいです。これでひとり二重奏ができる...

 

こんな感じでゆるっとギターを弾いて楽しんでます。

ちなみにマンオケの楽譜は難しくて弾けないと思うのでギタパデビューはいまのところありません笑