n63girl's diary

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ごく個人的なこと

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のアニメシリーズ全13話を一気見しました。

 

京アニの事件の時に話題になってから気になってはいたんですが本編のほうをやっと見られました。やっぱり京アニの作画はよいですね。あと映画みたいな画面でした。本当の映画ならもっと暗い色味にしそうだけど。それから、人の心の動きが丁寧に表現されていて素敵でした。ほんとすごい。

 

で、内容なんですが例によってうまく語れないのであくまで感想です。

 

このアニメ、1話からずーっと泣かされました。毎回感動させにくるんだもの。そういう意味で見るのがたいへんだった(笑)

 

とはいえ普段ならわたし自身はそんなに涙もろいほうじゃないと思うんですよね。今回も個々のストーリーはよくある恋愛や親子愛やらを題材にしたものでしたし。わかりきってるから飽きてしまってもおかしくないのに、そうならなかった。つい引き込まれてしまうのがこの作品のすごいところかなぁと思います。

 

それにしてもこんなにもこのアニメ見るのがたいへんだったのって、見る側がこれまでに経験してきたライフイベントによるところが大きいような気がします。

作品の中では毎回いろんな形で人を愛し愛されることが描かれますが、それが他人事のうちはおもしろくないですよね。ヴァイオレットエヴァーガーデンでは各話完結型で、メインに描かれる人が話毎に変わるので、キャラに思い入れることはしにくいと思います。

キャラに思い入れないのに他人事じゃなくなるとしたら、見る人自身の中にあるものが頼りになるんじゃないか。ストーリーの中に現実で経験したことと重なることがあるから、その時のことが思い出されて心動かされるのではないか。と、個人的には感じていました。

 

 

あとは手紙を書くことについて考えました。

手紙って書く人にとっても受け取る人にとっても大きな意味を持つように思います。

最終回かな、ヴァイオレットが初めて自分の手紙を書きました。でもそれは宛名の人には届きようのない手紙です。届かないのに書いてどうするんだろうと思わないではないですよね。

けどその手紙は宛先の少佐のためではなくて、ヴァイオレット自身のための手紙だったんだろうと思います。伝えたいことを考え、言葉にして記すことで彼女自身の心境の変化に気づけたのかなと。

 

届くはずのない手紙を書く行為って、火葬場の灰になることがわかっているのに棺にものを入れるのと似てる。

 

 

あと最後に、

人の生き死にという重大なことを「言えなかった」なんて理由で隠すのは最低じゃないのか。

言えないだとか悲しませたくないなんてのは言う側の都合であって、知らされなかった本人はどうなんですか。嘘をつかれていたことによって余計に傷つくんじゃないか。作中では触れられていなかったのであれですが。見ててひやひやしてました。

 

 

見るのが大変なので2度は見なくていいかなと思ってます (笑)

が、始終画面が綺麗で視線を持っていかれたよい作品でした。