夜のお散歩でのモノローグ
夜にお散歩するのが好きです。
暗いからあまり先が見通せない。そのせいでどれくらい歩いたかわからなくなる。けどなんだか浮かれた気持ちになっていてどこまでも歩いていける心地がする。過ごしやすい季節、暑くも寒くもなく、ふんわりと風が吹いていたらなおいい。
それからこれは実家に引き上げてからですが、夜に出歩くことが少なくなりました。夜出かけようと思うと泊まるか遅くに帰る手段を確保しないといけない。家の周りは獣が出て危ないしね。
だから夜に散歩なんて呑気なことができるのは、東京での一人暮らし、自由の象徴でもある。
自分の裁量でどこへでも行ける。いつ帰ってもよくて、誰と過ごしてもいい。
歩いていると考えごとが捗ります。
明日の予定についてとか、友達への贈り物は何にしようとか小さいことから、この先の身の振り方、いま抱えている問題のおおもとの原因は何かとか大きいことも。
どことなく楽しげで気が大きくなるのに冷静でいられる。何か決断するのにちょうどいいコンディションなのかなと分析しています。
進路が決まろうとしている今、そういう充実したひとりの時間がほしいと思うのです。