n63girl's diary

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ごく個人的なこと

学会のオンライン聴講が快適な話

今回の新型コロナウイルス騒ぎでオンライン開催を試みた学会があります。情報処理学会82回大会です。

www.ipsj.or.jp

この学会はもともと学生の聴講が無料なんですね。うれしい。

それでオンライン開催になったものだから、家で学会発表が聴けるわけです。なにこれ最高か。

あの、違う分野で知り合いのいない心細さや少人数のセッションでの「こいつ誰だ...どこの学生?知らないなぁ」みたいな視線に耐えなくてもいいわけです!

 

 

どうやってオンライン開催を実現しているかと言うと、zoomというオンライン会議向けのサービスを使っています。画面共有と複数人での音声通話です。

スライドが自分のとこの画面いっぱいに表示されるのって思ったより快適度が増しますね。プロジェクターのときよりずっと見やすいです。それに音声も聞き取りやすいように調整できますしね。発表の聞きやすさという点で大変良かった。

 

 

 

ところで内容はというと、情報処理技術そのものもあるんですが、思った以上に応用的なものが多かったです。

動画像、音声、対話、テキストなどを扱って、例えば、顔の表情や体の動きからその人の気分や性格を推測したり、楽器や外国語の練習補助のために音を視覚的に表現してフィードバックしたり、同時通訳や字幕生成のために途中まで入力された文の続きを予測したり...といったことをしているようです。

もちろんアルゴリズムや最適化やら、もっと基礎よりのもあります。

 

専門とはぜんぜん違うし知らないことが多いとは感じます。けれど音響解析が絡んだり、ちょっと説明が丁寧になされれば理解できることも多かったです。

ほら、自分の分野の学会に行ってもこれみたいに規模がそこそこ大きいとわからないセクションもありますよね。せいぜいあんな感じかなと。

 

それに興味があるということは知っていることが増えてゆくことでもあるんですね。競プロでやったこと、趣味で統計やったときのこと、全然分からなかった統計力学の授業で使ったモデル、インターンで見聞きしたこと、画像の畳み込み演算は研究の中で簡単にやったし、もちろん音の科学のことも。いままでなんとなくやってきたことが随所で現れます。とてもたのしい。

意外と闘えると思いました。

 

 

 

 

ちなみに例のきりたんも何か学会発表されるのかなーと思って調べたら音響学会のほうでした。しかし開催中止になっていました。ざんねん。。

 

いまのところオンライン学会は聴く分には快適です。

準備する側は大変だったんだろうと推察します。あとは発表者の人たちもリテラシーがあるから実現できたのかしら。

学会のオンライン化の今後の動向が気になることろです。